入笠山の山小屋、マナスル山荘本館の山口です。

冬のシーズン営業について

冬のシーズンの営業は宿泊12月10日(土)から、日帰りランチ営業は12月16日(金)からの営業スタートです。

11月14日からしばらく休館になりますのでご了承ください。準備や作業のため、関係者以外の敷地内への立ち入りもご遠慮ください。

11月12日〜13日で開催された『グリーンシーズンありがとう!マナスル感謝祭』

事前に予告していた「山荘を私が引き継いで10年目となる節目の重大発表も予定しています。」もご参加のみなさんに披露させていただきました。どのような内容かというと・・・

2023年4月よりマナスル山荘本館改め『ヒュッテ入笠』に屋号を改名します。

2014年春から手掛けたマナスル山荘本館も来年は10年目を迎えます。オープン当初に思い描いていた山小屋のイメージを少しずつ作り上げ、失敗や計画変更などを繰り返し、この9年間で「マナスル」と呼ばれた山荘はたくさんのお客様にその存在を覚えていただくこととなりました。近年は1955年に創業者が命名した「日本人が初登頂したマナスル峰から名前をもらったマナスル山荘」を刷新することを頻繁に考えるようになっていました。10年目を区切りとし、次のステップへと進みたいという想いの詰まった屋号変更です。

「入笠山にある山小屋」を意識した名前をいろいろ考えてきましたが、シンプルに「ヒュッテ」を使用することにしました。過去に『山小屋』(針ノ木小屋)、『山荘』(マナスル山荘、槍ヶ岳山荘、三俣山荘)、『ロッジ』で働いたことはありましたが、『ヒュッテ』で働いたことは一度なかったので(笑)。

アルファベット表記は、ドイツ語、英語、スペイン語の混在した造語です。入笠山の「にゅうかさ」の音を、「新しいスタイルの宿を山小屋で表現する」という意味を持たせて「Hutte(山小屋) New(新しい) Casa(家)」と組み合わせました。新たなスタイルの山小屋をこれからも作り続けていく決意でもあります。山頂を目指すための単なる前進基地ではない、山の中で心地よくすごすための山小屋づくりです。この理想はマナスル山荘を受け継いだ時から変わっていません。

「入笠高原の小さな山小屋」は「大草原の小さな家」のパクリ。戦前の都会の文化人たちが山小屋で過ごし、山歩きを楽しんだのがここ入笠山です。山小屋は山での滞在を心より楽しむ施設でした。当時は「富士見高原」と呼ばれていたようですが、現在は富士見町の編笠山西斜面に「富士見高原」の地名は移っているので、あえて「入笠高原」を名乗ることにしました。標高1,955mの入笠山に広がるなだらかな高原台地に、いろいろな価値観をもって、多様な目的で山を楽しむベースとなる山小屋という意味です。建物は古く、施設も最新ではないですが、清潔な滞在環境と心地よい居場所を提供することはマナスルからヒュッテ入笠に引き継ぎます。

懇意の山岳ガイドであり、山への向き合い方は敬服に値する本郷博毅氏のブログ『公式ガイド日誌』では「マナスル山荘本館は、人生に疲れたら訪れるべき場所。オアシスのような癒される時間がゆっくりと過ぎて行く。」と最高にうれしい表現をしていただきました。「ヒュッテ入笠」に屋号が変わっても我々の理念は引き継いでいきます。

屋号変更のスケジュールは2022年11月より2023年春にかけてを変更の周知期間とし、2023年の4月から正式に「ヒュッテ入笠」を使用していきます。しばらくは以下のように記載させていただき、皆さんに覚えていただこうと思います。

  • マナスル山荘本館は、2023年4月よりヒュッテ入笠と名称を変更します。

このブログの冒頭も2023年4月からは「入笠山の小さな山小屋、ヒュッテ入笠の山口です」となります。「マナスル山荘本館」から「ヒュッテ入笠」へ新たなステップアップ。私たちは心を込めて引き続き皆様をお迎えいたします。

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ここで重大発表です。(11/14)” に対して3件のコメントがあります。

  1. 小野 和幸&眞愛 より:

    〜入笠高原の小さな山小屋〜🍀Hütte New Casa⛰

    素敵ですね✨
    昨年、初めて泊まらせていただき、また訪れるのが楽しみになりました✨🎈
    これからもいつも楽しみにしていまぁ〜す🤗

    1. yamaguchi より:

      ありがとうございます。
      小野 和幸&眞愛 様の期待を裏切らぬよう、滞在を楽しんでいただける山小屋でありたいと思います。
      ぜひお越しください、楽しみにお待ちしております。

  2. 印藤義子 より:

    新名称、おめでとうございます。なかなか行けず残念です。マナスル山荘の名称のうちに、先ずは遊びに行きたいです🎵

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