山小屋は、ただ泊まる場所ではない。
山を歩いた人が、
ほっと息をつき、
食事を囲み、
静かな夜を過ごす。
その時間が、その人の山になる。
私は、そんな場所をつくりたいと思いました。
この山小屋を引き継いだとき
引き継いだ当初、
正直に言えば、迷いもありました。
このまま続けるのか。
それとも、変えるのか。
山小屋には歴史があります。
けれど、歴史に守られるだけでは
未来はつくれない。
「自分の山小屋として立つ」
そう決めたとき、
私はひとつの決断をしました。
ヒュッテ入笠という名前に込めた想い
名前を変えました。
それは、
過去を否定するためではありません。
これからの山小屋の姿を、
はっきり示すためでした。
選んだ名前は
ヒュッテ入笠(にゅうかさ)
ロゴには
NewCasa — 新しい山小屋
という意味を重ねています。
曖昧な存在ではいたくなかった。
どこかの続きでも、
誰かの真似でもない。
この山で、この場所で、
自分の言葉で山小屋をつくる。
その覚悟を、
名前に込めました。
山を味わう場所でありたい
豪華さではなく、
便利さでもなく、
山を味わうこと。
そのために、
料理も本気で変えました。
牛タンシチューを出すと決めたのも、
話題づくりではありません。
山を歩いたあとに、
心から「うまい」と言える一皿を出したかった。
夜のナイトツアーも、
ハナレ・アルデバランでのくつろぎも、
すべては
“山の時間を深くするため”です。
名前は宣言だと思っています
ヒュッテ入笠という名前は、
・これからの山小屋をつくるという宣言
・他と混同されない独自性の宣言
・山と真正面から向き合う覚悟の宣言
です。
山小屋の価値は、
建物の大きさでは決まりません。
どんな時間を届けるかで決まる。
私はこの場所を、
通過点ではなく
記憶に残る山小屋にしたい。
お越しになる皆さまへ
ここには派手な演出はありません。
あるのは、
静かな山の空気と、
まっすぐな料理と、
ゆっくり流れる時間。
もしあなたが、
「ただ泊まる」ではなく
「山の時間を味わいたい」と思うなら。
ヒュッテ入笠は、
きっと応えられる山小屋です。
山で、お待ちしています。


